2022.05.05
不動産売却時に知っておきたい、買取と仲介の違い
所有している不動産の現金化のために利用できる手段には、大きく分けると不動産会社の仲介による売却と買取(業者買取、買取再販)の2つがあります。
どちらも「家を売る」ということに違いはありません。
売却活動の進め方や手続きの面で違いがあります。
今回は「仲介」「買取」の違いをご紹介していきます。
不動産売却における仲介
不動産売却における仲介とは、選択した不動産業者を仲介業者として「売却の依頼」をし買い手を探してもらうことです。
不動産会社に仲介に入ってもらい、所有する物件の売却を店頭、インターネット、雑誌などに掲載および宣伝してもらい買い手を探します。
また、不動産の売買では登記や売買契約といった法的な手続きも必須です。
登記は専門知識が必要であり、一般的には司法書士が代行して行います。
住宅ローンを利用する売買の場合は、宅建士の資格を持った者の記名・押印がある売買契約書が必要です。
仲介手数料を支払ってこれらの手続きに協力してもらい、売買に伴う法的な手続きのサポートが受けられるのも仲介のメリットです。
不動産売却における買取
不動産の売却における買取とは、不動産会社にあなたの所有する不動産を直接買い取ってもらうことです。
買取の一番の特徴といえば、不動産業者に直接不動産を購入してもらうという点です。
仲介と違って、買い手を探す必要がない為、すぐに売買契約となり、売主は売買価格に問題がなければ短期間で不動産を売却することが可能となります。
メリット・デメリット
実際、仲介と買取でどんなメリットとデメリットがあるのかご紹介いたします。
●仲介のメリット
・自分が思った通りの値段で売ることができる
●仲介のデメリット
・売れるまでに時間がかかる
・自分が家を売ろうとしていることが周囲のわかる
●買取のメリット
・短期間で現金化できる
・契約がシンプルである
・契約不適合責任(瑕疵担保責任)免責で売却できる
・自分が売ろうとしていることが周囲にバレにくい
●買取のデメリット
・相場の7~8割程度でしか売れない
どんな人は向いている?
●仲介に向いている方
・比較的、売却期間に余裕があり、少しでも高く売却したい
・住宅ローンの残債が残っており、出来る限り高く売る必要がある
・住宅に住みながら売却する場合、内覧があっても気にしない
●買取に向いている方
・仲介で時間をかけて売却するよりも、すぐに売却したい
・築年数が経過しているなどあまり高額査定にならないことが予めわかっており、確実に売れれば多少安くても問題ない
・次の住宅の資金として、少しでも早くお金を手にしたい
・できるだけ売却までの工程を少なくしたい
不動産の売却には仲介と買取の2つの方法があります。
仲介は時間をかけて高く売りたいとき、買取は時間的な制限があって早く売りたいときに利用すると、それぞれのメリットを活かすことができます。