2022.02.10
不動産売却の予備知識
不動産売却時の引っ越しのタイミングはいつまで?とよくご相談いただいます。
不動産売却時における引越しのタイミングは「引き渡し日まで」です。引き渡し日までに引越しが完了していなければ、最悪の場合「違約」となる恐れがあります。
引越しの流れとタイミング
引越しを完了させなければならないタイミングは「不動産の引き渡し日まで」です。
引越し業者は、遅くとも引越し希望日の1ヶ月前には手配しておきましょう。
ライフラインの解約は立ち合いが必要になる場合もあるため、引越しの2週間前までには解約の連絡を入れるのがおすすめです。
引き渡し日には鍵の受け渡しだけではなく、不動産の所有件が買主に移行します。
ですので、買主が不動産を使える状態にして引き渡さなければなりません。引き渡し日までに室内の荷物は完全に撤去し、水道や電気、ガスなどのライフラインも全て解約する必要があります。
引越しが間に合わない場合はどうすればいい?
「もしも引越しが間に合わなかったときは違約金を支払うしかないの?」このような不安を感じる方も多いでしょう。
諸事情によって引越しが間に合わない場合の対処法は、大きく分けて2つあります。
①引渡し猶予
②仮住まい
①引渡し猶予
引き渡し猶予とは、引き渡し日を残代金の決済後に設定することです。
通常であれば引き渡し日に残代金を受領し、所有権移転や鍵の受け渡しを行いますが、引渡し猶予では所有権移転後も数日間鍵の受け渡しを延期します。
所有権は買主に移転しているため、何週間も引き渡し猶予を設定することはできません。
引き渡し猶予を設定できる期間は一般的に1週間ほどです。
引き渡し猶予の1週間は「買主から部屋を借りている」という認識を持ちましょう。
手続きは不動産会社が行いますが、書面によって引き渡し猶予の取り決めをしなければなりません。
署名捺印の手間や、買主側の都合もあります。引き渡し日までに引越しが間に合わないと予想される場合、すぐに不動産会社へ伝えましょう。
②仮住まい
引き渡しまでに引越しが間に合わない場合、仮住まいを検討しましょう。
一般的な賃貸物件は入居までに時間がかかりますが、ウィークリーマンションやマンスリーマンションなどの短期賃貸物件であればスムーズに入居可能です。荷物が入り切らないときは、一時的にレンタル倉庫を借りるといった方法も。
いずれにせよ費用がかかってしまいます。引越しは余裕を持ってスケジュールを組みましょう。